たまたま見ていたサイトに、なかなか感じのいい、というかかなり私好みのカスタムが施された古いドカの小排気量車の画像が掲載されていました。
このバイク、よく見るまでもなく、派手なチャンバーが主張するように2ストロークエンジンを積んでいます。
??・・・最初の生産車であるクッチョロから、ドカは4ストローク一筋と信じていた私にとって驚きの事実でありました。
当初、他社の車両に単にドカのエンブレムを付けただけの、”なんちゃってモデル”なのかとも考えもしましたが、エンジンカバーにはDUCATIのロゴがはっきりとレリーフされています。
なんちゃってにしては手が込みすぎている・・・・
興味が出て調べてみると、以下のサイトにて、そのものの一連のレストアからカスタムまでの工程が紹介されているのが、あっさり見つかりました。(スペインのサイトなんですが、陽気で楽しさにあふれている!)
http://www.radicalducati.com/index.php?page=48sportiva
なんと、過去、ドカには48スポルトという2ストロークエンジンを積んだモデルがあったんですね!
48スポルト、その名の通り、排気量は48cc。1963年製とのことです。
ただし、イタリア本社製ではなく、スペイン・ドゥカティであるモトトランス製。
モトトランスは基本的に、本国モデルと同じものをノックダウン生産していたのですが(形も機構もまったく同じでも、加工精度やら材料の品質などが本国版よりも落ちる、というのがもっぱらの評判ですが、私は知らない世界ですね)、何台かオリジナルモデルを有しており、48スポルトはその一台であったわけです。
わかりやすくいえば、日本のヤマハに対する台湾ヤマハ・・・いや、イタリア・ヤマハくらいのイメージはあるかな・・・なんにせよ、DUCATIのエンブレムに偽りはありません。