3/20、筑波サーキットで開催されたBOTTに行ってきました。
当日朝の天候はポカポカ陽気で、レース日和。喜び勇んで筑波へとクルマを出しました。
毎度、この手のレース、特にBOTTでは、サーキットに近づくにつれ、独特の雰囲気を感じ始めワクワク、ゲートに着くとさらにドキドキ、地下通路からパドックに上がったとたん、レースの喧騒が『ワッ』と来て、その興奮も一瞬に最高潮に達する!・・・のですが、今年はパドックに入っても、なんだか閑散としてる・・・・まず、あの毎度、うっとしいほどのギャラリーがいない。あれれ?
不況の影響は、当然サーキットにも!?
そう思うと、レースの方も、なんだかトーンダウンしているような気もしなくもない。タイム自体は上がっているんでしょうけどね。
実際、エントリー数も少なくなったようですし、マシンの顔ぶれも、かつて見られたこれまたこだわってんなぁ、てな感じのはホント少なくなりまして、ドカの9xx系や国産Vツインで手堅く、という選択が強かったように思えました。
現在、横浜のGMにてメカをしている木下さんもショップが参戦するということなので、ご挨拶に行きました。
モンスターS4とラベルダ750SF。どちらもほぼフルノーマルとお見受けしました。発売間もなかったS4にいたってはマフラーもノーマル!!
ライダーは、わざわざこのレースのためにイタリア・ベルージャから呼び寄せたイタリア人ホビー・レーサーたち。
GMのテントには、なんとデスモの谷口さんがいるではないですか!
今回はラベルダのディーラー関係で同居、ライトカスタムのSS900を走らせるとのこと。
こちらも、ライダーはご本人ではなく、GMが手配したイタリア人。(本人はひそかに筑波参戦を狙っているらしい・・・)
上記イタリア人ライダーたち。右のヒゲの方はイタリアに10年以上在住の経験を持つ宮田さん。当時、滞在していたのもベルージャだからライダーらと同郷!?さっそく意気投合の模様。
こちらは筑波新顔のアプリリア。
西で新興勢力として台頭中のアプリリアが、ついに筑波を襲撃しました。結果は・・・!?
今年は、上記宮田さんのご厚意により、コントロールタワー内VIPルームにて観戦。たまにはこんな御大尽もいいでしょう?
●ACT
一番、以前のBOTTの雰囲気を残したクラスに思えます。
[下] フロント・ロウにしっかりBMWが収まっているのが侮りがたいところ。
[下] いささかロートル(85年デビュー)のdb1もセカンド・ロウに。
[下] GUZZIはこの一台(37番)のみ。さびしい次第。
●MT
[下] なんとブロス(13番)が残っています!
[下] 650ccのSV(27番)もがんばっています。こういうチャンレジャー的姿勢は大好きです。
[下] 表彰台。
●ES
シングルエンジンならば他は改造無制限のクラスで、シングルレースの頂点ですが、今年はたった3台のエントリー。今回は、ドゥカティのスーパーモノの参戦もなし。シングルレースのムーブメントは去りきってしまったでしょうか?このままでは次回はMSとの混走となることでしょう。
●ET
こちらはツインエンジンならば他は改造無制限のクラスで、ツインレースの頂点です。
今年は、以前ならあまた見かけたような、お金も思い入れもたっぷり注がれたレーサーは見当たらず、手堅いベースマシンを手堅くセットアップした面々が大半である印象を受けました。
[下] そんな中にも・・・な、なんとべベルが走っています!!すばらしい!
[下] 表彰台。
●リベンジャー
ちょっと気になった一台。この23番は400cc系のエンジンに見えます。(もしくは750F1のI型?)なんにせよ、こういった軽量車で、高回転を武器にキャンキャン、サーキットを走りまわるのも面白いでしょうね。
大パワーの面白さを否定するつもりはないですが、限られたパワーを振り絞り、パワーとは別の武器(軽量、グッドハンドリンク)で、必ずしも有利でない勝負に果敢に挑む、なんて私の大好きな路線であります。
今年のBOTTは、『見るためのレース』から『(本来の姿である?)出るためのレース』に様変わりしていた、といえましょう。だから、私が感じ、このHPにも書いた、従来よりも見せ場が弱いことについては、『それでいいのだ』と言う人がいても理解できなくも無いです。
しかしながら、入場料を払って観戦する、純粋なギャラリーの立場からすれば、そのための費用・・・入場料、パドックパス、(プログラム)で5(6)千円さらに駐車場を利用すれば+1000円となります。正直、この程度のギャラリーアピールであれば、いささか高すぎる、という印象はぬぐえませんでした。
最後にお金の話題で締めくくり、申し訳ない次第ですが、BOTTのみならず、『(割高感ゆえ)観客が来ない』ことで草レース自体がジリ貧になってしまうことがあれば、それは悲しい次第だと思うゆえの苦言であることと理解していただければ本望です。
今後、イベントレースの雄、BOTTが、さらにどう変わっていくのか、興味あるところです。