もう少し進展があったら出そうと思っていたネタなんですが・・・


 MCNのペーパー版でのみ紹介されたスクープ。ドカがハーレーのV-RODに真っ向から競合するクルーザーを開発しているとのこと。

 ちょっとにわかに信じ難い話なんですが、スポーツモデルだけではメーカーとして存続できない時代がすでに到来していて、生き残るための模索のひとつといったところでしょうか?

 とはいうものの、ハーレーに競合するものは45年前に試作はしているんですよね。

 当時のUSディーラーの要請で試作。USの警察車両の市場に食い込もうとした模様。L型4気筒はOHVでしたが、後に出るLツインのエンジン・レイアウト決定に強い影響を与えたことは間違いないでしょう。

apollo

1964年 ドゥカティ・アポロ

 ”クルーザー”といえば、そういう名前のドカが過去にありました・・・

 175ccのエンジンは、当時のスクーターには珍しい4ストローク。なかなか愛らしいデザインは、なんとカロッツェリア・ギアによるもの。

1952年 ドゥカティ・クルーザー


 後にドカがスクーターを出すことがあれば、そのときはクルーザーと名前をつけてくるんでしょうかね?

 この手で、きちんと量産されたものに、インディアナ(1986 – 1988)があります。いろいろな意味で有名ですね。


 インディアナのフレームはカジバ・エレファント系です。本来はカジバ・ブランドで出るはずだったものが、急遽、ドゥカティ・ブランドに変更されたものと推測します。

 以下、社外カスタムによる一風変わったドカの画像を紹介いたします。

ダートトラッカー

 きれいにまとまっていますね。貴重なラウンドエンジンを使っていますが、車両は当時モノでしょうか?

 916がベース。今となっては、この手を見ても、ただ、ふ~ん、といった感じなんですが、初めて見たときは、度肝を抜かされましたね。フェラーリを改造したトラクターを見たくらいの印象。

 ベースはスポーツクラシックですから、最近作られたものでしょう。

ドラッグレーサー

 ベベル。当時の広報資料にあったもの。

 ラージヘッドの水冷4バルブ。

ヒルクライマー

 タンクの容量などをみるに、同じLツインを積むエレファントのようなデザートをぶっ飛ばす類いではなくて、裏山の斜面を駆け上がるヒルクライム車両と思われます。

 フレームまで新造された水冷4バルブ。

 一見、ノーマルに毛が生えただけのように見え、結構すごい空冷モンスター。

クラシックスタイル・チョッパー

 なにもドカのエンジンをベースにしなくても、とは思うのですが・・・

 以下の3台はそれぞれ別の個体なのですが、フレーム構成が同一です。好みかどうかは別にして、クラシックとモダンをつなぐスタイルの完成度はきわめて高く、かように量産されているのも納得できます。

モダンスタイル・チョッパー

 芸術が入ってきますね。なにもドカでやらなくても・・・なんて思ってしまうのはまだまだ頭が固いんでしょうね。

 以上です。