模型で語る実車 – バギーの時代 [ 1 ]

Meyers Manx

オリジナルはＭＰＣ

‘T’ Buggy
Great New Dune Buggy

ニチモ 1/18

ニチモ 1/20

　1970年代後半、日本の小学生に『ビートル占い』というものが流行った。『1日に3台のビートルを見かけたら良いことが起きる』、『黄色のビートルは1台で3台分』、『水色のビートルを見たら、今までのカウントが0にリセットされる』・・・といった一種のゲームめいたものだった。私も子供のころ、ビートルを見かけては一喜一憂したことを覚えている。

　アメリカには、それに似たもので『パンチバギー』という遊びがある。町中でビートルを見かけたら、一番最初に気付いた人が、そばにいる友人の肩に、『Punch Buggy XXX(ビートルのボディ色)！No Punch Back！』（XXX色の虫けらにパンチ！お返しなしよ！）と言いながらパンチを喰らわすことができる、というものだ。（肩に着いた虫けら（ビートル）を潰してあげる、という意図か？）”Punch Buggy” の代わりに “Slug bug”(なめくじ)と発声するバージョンもある。

どちらもビートルのボディ色にこだわるところが共通している。パンチバギーは60年代に始まったとされているから、このパンチバギーが日本に伝播すると、穏やかなビートル占いに変容して知れ渡ることになったのだろうか？

ジムニー

ジムニー８
1970年、空冷2サイクル360cc直列2気筒エンジンを積んでデビューした初代ジムニーは、1972年、軽自動車の制度改正に伴い、エンジンを水冷2サイクル550cc直列3気筒に変更する。さらに1977年、輸出仕様であった水冷4サイクル800cc直列3気筒エンジンを積むジムニー8が国内デビューする。