大人になっても、ふと思い出してしまうプラモデルがあります。グンゼ産業のおっとっとシリーズ。1979年末リリース。もう33年前になるんですね。
その頃、私は、10歳ないし11歳で、77~78年のスーパーカーブームをきっかけに作り始めたプラモデルへの興味に拍車がかかっていた頃。今はどこに売っているのか分からないほど日陰の存在となってしまったプラモも、当時は子供の娯楽の中心に燦々と輝く存在でした。町に一軒は模型専門店があり、おもちゃ屋、文房具店、駄菓子屋・・・子供の立ち回り場所には必ずプラモが並べられており、その市場に食らいつくメーカーも大小乱立していて、産業として元気な時代でした。
ファースト・リリースはNo.1から4までだったと記憶しています。近所のダイエー内にあったキディランド(おもちゃ屋)の仕入れ担当も”これは売れる!”と思ってたくさん仕入れたのでしょう。4種がずらっと並べられた棚を見て、圧倒されたことを思い出します。(今では雑誌のように、同じキットを5個も10個も積み重ねて売るようなことはないでしょう)
キディランドの仕入れ担当者が予想した通り、おっとっとシリーズはヒットを飛ばし、しばらくキディランドのプラモ売場の棚の占有率で1位か2位の高さを誇る人気商品であり続けました。500(400)円と子供にも手ごろな価格だったことはヒットの一因であったことでしょう。しかし、作例のように仕上げるにはMr.カラーを多数必要とし、またその塗り分けも決して簡単ではなく、実のところ、小学生には資金的にも技術的にも敷居の高いモデルでありました。
おっとっとシリーズは全22作。あれほど夢中になったにもかかわらず、最後作に関する記憶がありません。飽きっぽい子供のこと、その最後を看取るまで興味は続かなかったのでした。(最後作、「深海らいん」は1982年のリリース。たった2年の命。昔のブームは盛り上がりはモノ凄いものの、廃れるのもあっという間でした。子供の時間軸では長く感じられましたけれど)
おっとっとシリーズ、長らくノンスケールでテキトーに作られていたと思っていましたが、この稿を書くにあたり、ちゃんと1/24(デフォルメ・スケールですが)で作られていたと知り、今更ながら驚きを感じた次第です。
G51 No.01 ドラム缶ターボ
1979年12月発売 400円
最初、店の棚で発見した時、特徴的なライトポッド&アニマルバンパーが目に飛び込んできて、当時の自分のNo.1スーパーカーだったランチア・ストラトスだ、と飛び付いたのですが、よくよく見ると911だったでちょっとがっくりしたのを覚えています。とはいえ、模型の王様、911。当然私も例外ではなく、あの頃、ドラム缶ターボをいったい何台買ったのでしょうか。
元ネタは名前の通り、ポルシェ・ターボですが、NAの911SCをベースにしたワークス・サファリ仕様(1978年)のイメージが入っていることは、特徴的な装備から推測できます。というわけで、OILを逆にした710のゼッケンが入ったストライプはマルティニ・ストライプがイメージなわけです、きっと。
1975- PORSCHE 930 TURBO
1978 PORSCHE 911SC 3.0 @ East African Rally
G52 No.02 フロッグワーゲン
1979年12月発売 400円
ベースはタイプ1(ビートル)としては最後の作、1303でしょうか。実車からしてマンガのようなビートルは子供にも大人気でしたが、フロッグワーゲンはあまり好きになれなかった・・・元からデフォルメされたようなビートルをさらにデフォルメで魅力を引き立たせるのは簡単のようで意外に難しいのかもしれません。子供心にデフォルメで魅力が増していないように感じられたことを覚えております。(また、複雑な波型デカールをボディに貼るのが至難の業で、これも嫌いな一因にありました)
1973-1978(-2003) Volks Wagen 1303
このフロッグワーゲンが水陸両用車にされた理由は、今となって推測できる事実があります。
ビートルのスチール製セミモノコック・ボディは気密性が高く、窓を閉めておけば(しばらくは)「水に浮く車」として、当時の宣伝広告にその事実が多用されていたのです。(冷静に考えると、水に浮くからってなんだっていうの?という気持ちにはなります)
1967年の広告。ちょうど電装が6Vから12Vになった年。この頃からそのネタで10年は引っ張っていました。
川に飛び込み、浮いた状態で$1,999とアピールするTV-CM。
「フォルクスワーゲンが水に浮くというコマーシャルのインチキさを暴露しようとしたが、おもしろいことが起きた」
上のCMを信じられなかったというTVレポーター、スタンレー・シーゲルが、自ら公開実験を行い、その(シーゲルにとっては意外な)結果を広告にしました、というもの。1973年。
今の目で見ると、やらせ感いっぱいですね。実験はVW担当の広告代理店からの依頼でしょ、と普通に思ってしまいます。
もうひとつ。「テッド・ケネディがVWに乗っていたら、今は大統領になっていたかもしれない」
かなりブラックなCMなんですが、当時の事件を知らないと意味不明ですね。実は、風刺の効いたユーモアを得意とするアメリカの雑誌、「ナショナルランプーン」によるパロディなんです。
件のテッド・ケネディというのは、ジョン・F・ケネディ元大統領を兄に持つ政治エリート一家の一員で、自身も上院議員を、1963年から亡くなる2009年まで、47年間務めました。彼はいずれは大統領になる男の一人として周囲からみなされていましたが、とあるスキャンダルを起こし、大統領への道は永遠に閉ざされてしまうのです。
1969年7月、テッドは、飲酒運転の末、自身が運転する車を桟橋から海中に転落させてしまいます。この時、テッドは薬物もやっていたらしく、スキャンダルになることを恐れ、現場から一人で逃亡してしまうのですが、置き去りにした同乗の女性は溺死してしまいます。(この女性とは不倫関係にあったようです)
その事故現場の写真が下の2枚です。
テッドが乗っていたのは1967年式のオールズモビル・デルモント88だったのですが、こいつがビートルだったら、女性は助かった=政治家生命は絶たれていなかったはず、という意味なわけです。まあ、それでも上院議員を死ぬまで続けられるんですから、ケネディ家のブランドはスゴいものです。
1967 Oldsmobile Delmont 88 4 Door Town Sedan
G53 No.03 みらいVANエース
1979年12月発売 400円
No.1~4の初期リリースのうち、デカール貼り、塗り分けともビートルに並ぶ難しさを感じたモデル。当時の子供は、完成したら、当然、走らせて遊ぶわけですが、ボディサイドの虫めがねが、簡単に折れ落ちてしまうのも悲しかったですね。
元ネタはライトエースで、当時流行だったバニング仕様をパロッています。バニングというのは、商用バンをファンキーにカスタムするムーブメントなんですが、当時のポパイといった若者雑誌のカリフォルニア・レポートあたりなんかから日本でも火がついたのでしょう。しかし、改造への取り締まりが厳しかった当時の日本では、ささやかなものが多かった印象です。
1970-1979 TOYOTA LITEACE M10
G54 No.04 ゼニクーパー
1979年12月発売 400円
企画者は、ミニとゼニを掛けてご満悦、といったところでしょうか。ベタなダジャレな一方、ベースにミニ・カントリーマンを選ぶとは、なかなかの通な方とお見受けします。リアサイドのウインドウガラスが潰され、パネルになっているのはミニ・バンの意匠を混ぜています。この辺のさじ加減も只者ではない!?(過大評価しすぎ?)
1961-1969 Morris Mini Traveller / Austin Mini Countryman
1960-1982 Mini Van
当時、バイクはモンキー、クルマはミニといった可愛いらしクルマが好きで(小ささが、自分にも手が届く感じがしたゆえ)、結局、初めて選んだおっとっとはゼニクーパーでした。
フロント・フェンダーから突き出たエキゾーストの指定色は焼鉄色だったのですが、そんな小さいパーツのためだけに、他に使わないような塗料を用意する気になれず、黒で塗った記憶があります。あと、当時のMr.カラーのゴールドは隠ぺい力がイマイチで、屋根上の金庫、下地が透けてなかなかきれいに塗れなかった・・・金属系の色にはエナメル系のパクトラタミヤを使えばよかったんですが、あの大きさで100円は高い、とイマイチ手が出ませんでした。とことんセコかった・・・
G55 No.05 サウンドトラック
1980年7月発売 500円
(情けないことに)奥目の角4灯の印象で、ベースは初代セリカXXと今の今まで思っていたのですが、この稿を書くにあたり、パッケージアートをマジマジと見つめ直すと、どうも違うな、と気づきました。
1978-81 TOYOTA CELICA XX 2600GT
名前の”トラック”はダジャレなのだといまさらながらに気付いた次第。となると、ハイラックスかダットサントラックのどちらかしかない・・・例の奥目4灯でダットサンに決定。
1980-86 Datsun 720
ダットラって、子供には分かりにくいんじゃないかな?たしかに当時、ピックアップトラックのブームはあって、プラモでもいろいろ出ていて、素地が無かったわけではないんだろうけれど。
G56 No.06 ネッキキューJP
1980年7月発売 500円
ボディがバカでかく見え、フロッグワーゲンと同じ、可愛らしくないという違和感を感じざるを得ませんでした。
元ネタは・・・顔は明らかにジープ、体はバギー・・・ダイハツ・フェローバギーのような造りですね。
1970 DAIHATSU Fellow Buggy
ジープ・バギーというジャンルはあるにはあるんですが、それと関連あるかは・・・
G57 No.07 フライVAN
1980年8月発売 500円
みらいバンエースの一部パーツを変更しての使い回し。
これ以後、使い回し版ばかりが数多くリリースされます。奇しくも、使い回し版が出始めたころと、私のおっとっとへの強い興味が失われ始めたころとが一致しています。使い回しは、シリーズ当初から予定されていたことのなのでしょうか?売り上げが落ちて新規開発が難しくなったことからの苦肉の策だったのでしょうか?悲しいかな、使い回し版は、どれも最初期版よりもパロディの切れ味は鈍くなったという印象です。
G58 No.08 ワゴンザキット
1980年8月発売 500円
ネッキキューJPの使い回しですが、オリジナルよりもデキが良い数少ない例外、と個人的に思います。ジープは気球よりも荒野を走る馬車でしょう!!
とはいえ、amtの一連のホッドロッド・キットに非常に似たのあるのですが、偶然の一致なんでしょうか?(後述しますが、デフォルメキット自体、アメリカの企画を日本で後追いしたものなんです)
第3期はすべて最初期4作の使い回しになりますが、パーツの変更はなく、デカールだけが変更されています。
G59 No.09 トランザスターボ
1981年4月発売 500円
ドラム缶ターボのデカール変更。
トランザスになってからも何個か作ったな。
トランザス、というのはUSで行われたツーリングカーレース、トランザムシリーズからきているのでしょう。架空のレースシリーズ、TRANS-USa(TRANS-AMericaではなく)を設定・・・細か過ぎて絶対、子供にゃ分からないね。POPなカラーリングでUSっぽさを主張。ラリー仕様のままなのは御愛嬌。
トランザムシリーズはUSのSCCA(Sports Car Club of America)の主催で1966年より始められたツーリングカーレースで、70年代はポルシェ911の黄金期で、ヨーロッパのみならず、USのトランザムシリーズでも暴れまくり、勝ちまくりました。70年代のポルシェ優勝の記録は以下の通り。
ポルシェは優勝記念にポスターを出しています。
1973 / 1974
1976 / 1977
1979 / 1980
ちなみに、日本でも有名なダットサン510駆るBREチームが、1971年と72年に2.0リッター以下のクラスで連続優勝したのが、このトランザムシリーズです。
G60 No.10 ジョーズキラー
1981年4月発売 500円
フロッグワーゲンのデカール変更。
G61 No.11 アドVANチャー
1981年4月発売 500円
№3みらいバンエースのデカール変更。
G62 No.12 バンクーパー
1981年4月発売 500円
№4ゼニクーパーのデカール変更。
第4期からボックスアートに、なにやら創作漢字が書かれるようになります。
G63 No.13 コンポラック
1981年11月発売 500円
№5サウンドトラックのパーツ追加・変更。
G64 No.14 グライドバギー
1981年11月発売 500円
ネッキキューJPのパーツ追加・変更。
G65 No.15 ヘリッカー
1981年11月発売 500円
みらいバンエース。のパーツ追加・変更。
G66 No.16 ラブバシャ
1981年11月発売 500円
ネッキキューJP・・・というか、ワゴンザキットのパーツ追加・変更、というべきか。
G67 No.17 ローラーターボ
1981年11月発売 500円
ドラム缶ターボのパーツ追加・変更。
8WDとあるけれど、上も下も4駆ではないから、2WDだよね、という無粋な突っ込みはともかく、シリーズ中、1、2を争う駄作っぽさ。
G68 No.18 サーフィンビートル
1981年11月発売 500円
フロッグワーゲンのパーツ追加・変更。
G69 No.19 都派裡(つっぱり)バン
1981年11月発売 500円
みらいバンエースのパーツ追加・変更。
ツッパリがキーボード?原宿??
相変わらずボディ横では目玉焼きを焼いているし・・・
G70 No.20 ミニポケライダー
1982年4月発売 500円
ゼニクーパーのパーツ追加・変更。
趣向は上のポルシェと同じく、6WDというやつですか・・・だから何?
G71 No.21 ギャンブリッコ・イン・シティ
1982年5月発売 500円
少しマンネリ&コンセプト不良が続いた中、久々の新作。
言わずと知れた、実車が大ヒット、プラモでも大人気だったホンダシティ(1981)がベース。その後すぐにターボモデル(1982)が追加されるのですが、まだ出ていなかったときに製品化されたのでしょう。NAのRモデルがベースとされています。後のターボII(1983)をほうふつとさせるブリスターフェンダーは先見の明が感じられます。
個人的にシリーズ中、もっとも好感が持てるモデル。
1981-1986 HONDA CITY R
1982-1986 HONDA CITY TURBO / 1983-1986 HONDA CITY TURBO II
G72 No.22 深海らいん
1982年5月発売 500円
おっとっと最後の作。
こちらも実車が人気で、プラモでも各社がこぞってモデル化した6代目スカイラインがベース。ホイールデザインからノンターボの2000RSと分かります。
1983 NISSAN SKYLINE 2000 HT RS
ボックスアートを変え、落ち着いた体裁に心機一転。オットットスケール(1/24)と称する「新装版」が発売されます・・・そう、金型の骨の髄までしゃぶりつくすグンゼ商法です。
№23 ミニポケライダー
1982年11月発売 500円
№24 コンポラック
1982年11月発売 500円
№25 グライドバギー
1982年11月発売 500円
№26 ヘリッカー
1982年11月発売 500円
№27 ローラーターボ
1983年1月発売 500円
№28 サーフィンビートル
1983年1月発売 500円
№29 ワゴンザキッド
1983年1月発売 500円
№30 ツッパリバン
1983年1月発売 500円
№31 ラブバシャ
№32 ギャンブリッコ・シティ
パッケージ替えバージョンは屋根のスロットマシンが描かれていません。
№33 深海ライン
おっとっと「ちびっこ」自動車シリーズ
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商品コンセプトは、まさに「ちびっこ」たちにも大人気おっとっとシリーズのエッセンスをお裾分け、といったところでしょうか。接着剤不要のスナップキット。発売当初100円だったものが、新装版になると内容そのまま(名称のみ変更)で価格だけ200円に値上げされています。
№1 ぴっぽっぱーZ
1981年11月
[新装版] ぴっぽっぱZTT
№2 よたくりーな
1981年11月
[新装版] ちりとりーなGTR
№3 とんだれこーど
1981年11月
[新装版] れこーどLP500
№4 がりばんえーす
1981年11月
[新装版] たいこばんえーす
№5 愛の誓いらいん
1982年4月
[新装版] 2人の誓いらいん
[海賊版?] 愛の誓いらいん
謎のパッケージ。ボックスにグンゼのロゴが見当たりません。海賊版でしょうか?あるいはグンゼが他企業にOEM提供したものでしょうか?
№6 せりかーとXX
1982年4月
[新装版] ツインカー24
№7 らんくるろーど
1982年4月
[新装版] フォーカス4WD
№8 れんじばーがー
1982年4月
[新装版] トラバーガー
№9 かせっとあら
1982年5月
[新装版] ドレミファソアラ
№10 さいくるまん
1982年5月
[新装版] げんきがでるカー
№11 ほしふるさんば
1982年5月
[新装版] てんもんばん
№12 げーむばん
1982年5月
[新装版] かくれキャラバン
ターボットシリーズ
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ターボット
全500円。モーターライズで、「GTロボット」なるスイッチをルーフに差し込むことで速度が倍になります。
№1 スカG ピンクタイフーン / №2 ローレル ブルーウルフ
1981年6月
№3 セリカ ブラックサタン / №4 ダットサン レッドゴリラ
1981年7月
おっとっとターボット
GTロボット非搭載時に使うサンルーフが追加されています。
№5 ビッグGT-R / №6 ローレルマン
1982年3月
№7 ゴッドセリカ / №8 キングZ
1982年3月
超八ノ字車高短
GTロボットを完全に廃止。同時にリアタイヤの八の字化で当時の「ツッパリ」の流行に対応。さらに・・・200円もの値下げを行い、価格を300円としています。
大おっとっと
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「大提督」「大元帥」「大統領」
1970年頃のパイロ末期のディフォルメキットがオリジナル。その金型は、1972年にパイロを買収したライフライク・ホビーキット社からグンゼ産業に渡ったのでしょう
PYRO “DER BARON”
PYRO/LIFE-LIKE “THE GENERAL” / “THE DIPLOMAT”
このキットの付属のオートバイは、単体で販売されていたスケールモデル(1/16)の流用であるところがおもしろい。
パイロには、ハーレー・チョッパーにまたがるリル・コーポラル(ちびっこ伍長)もありましたが、グンゼからキット化はされませんでした。
おとぼけモンスター
レベル「Ed Roth」シリーズ、「FREAKY RIDERS」のローカライズ。
おっとっと掃除機
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「トルシェ53」「とんでる豚」「独眼流タコ」
おっとっと扇風機
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No.1 Vをねらう あと一球 / No.2 伊賀のお頭 忍とん
No.3 国際保護鳥 吹く郎 / No.4 サーキットの神話 烈風ライダー
レベル ディールズ・ホイールズ
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1970年代、レベルの日本代理店だったグンゼ産業が販売していた「ディールズ・ホイールズ」シリーズ。「おっとっと自動車」が強い影響を受けていることは明らか。
サニー ビン・バンシリーズ
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おっとっとと同じころ、サニーからリリースされていたのがビンビン・バンバンシリーズです。
おっとっとの(先進的な)プルバック式ゼンマイ装備に対し、クラシカルな手巻きゼンマイが採用されていましたが、お値段はおっとっとの500円に対し300円とお安めの上、買ったその場で作って遊び倒す小学生においては、ペイントなしでも悪くない出来栄えとなるのも魅力でした。
当時はおっとっとに比べ、デザイン的な遊びが少なく物足りなく感じたものでしたが、今見るとむしろ大人の鑑賞に耐えるのはこちらでしょう。(さる著名な海外の模型データベースサイトでは、レベルのディールズ・ホイールのOEMと勘違いされて紹介されていました。サニーはグンゼ同様、ディールズ・ホイールからエッセンスを頂戴したのでしょうが、サニーの方がより直接的な表現となったのでしょう。とはいえ、シリーズが進むにつれオリジナル性は強まっていき、独自の世界を形成していくのだから捨てたものではありません)
最初期の以下の2作
No.1 ビンビン・ビートル
No.2 バンバン・バギー
追って2作が追加。デリバンは大人気だった一方、ジープは目立たなかった印象。
No.3 ビンビン・ジープ
No.4 バンバン・デリバン
当初は「ワーゲンが勢ぞろい」がメインコンセプトでしたが、思わぬヒットでラインアップが拡大していきます。
No.5 ビンビン・フェアレディ
\300 1982/04
No.6 バンバン・ポルシェ
\300 1982/04
No.7 ビンビン・オフローダー
\300 1982/04
No.8 バンバン・ステップサイド
\300 1982/04
No.9 ビンビン・セルボ
\300 1982/04
No.10 バンバン・ルノー5ターボ
\300 1982/04
No.11 ビンビン・スティングレー
\300 1982/04
No.12 バンバン・トランザム
\300 1982/04
No.13 セリカ
No.14 スカイライン
No.15 ファミリア
No.16 シティR
No.17 BMWアルピナC1
ボックスアートの歴史
ENTEX版
1 comment
ユキモ says:
12月 8, 2020
このシリーズは子供のころ大好きでした。ゼニクーパーは特に好きで何度も買っては
リアの木目を小学生レベルでは表現できませんでした。。。
パッケージが懐かしい限りで、嬉しいです。もう40年近く昔の話なんですねー。
当時は色んなプラモがあって楽しかったですが、今は高額なプラモしかなく
小学生は買わないですよね。