http://www.italian.sakura.ne.jp/sons_of_biscuits/?p=210 こちらでモークを紹介したついで、といってはなんですが、”似た感じのやつ”をご紹介しておきましょう。
この75mm砲塔付きは、べスパマニアには有名な個体のようです。ベースモデルは、べスパ 150GL。ただし、ピアッジオ製ではなく、フランスでべスパをノックダウン生産していたACMA製。ということは、イタリアではなく、フランス軍のものです。
砲は車体に搭載したままぶっ放すのではなく、取り外して普通に使います。ではなぜこのような形となっているのか・・・これまたモーク同様、パラシュート降下後の兵士と武器、弾薬を運ぶ役割をべスパが担っているわけです。
モーク同様といえば、ベスパの小径タイヤ、ショートストローク・サスペンションも悪路走破性に問題がありそうですが・・・とはいえ、50年代後半から60年代半ばのフランスが関係したスエズ動乱、インドシナ紛争、アルジェリア紛争などの実戦に参加し、活躍したとのこと。
結局、このバズーカ・ベスパは70年代半ばまで部隊に配備されていたそうで、のどかな時代だったというか、そうでなかったというか・・・