以前に赤と黒の競演、なんてエントリを挙げましたが、今回は赤と白です。

 ただでさえ珍しいパゾが2台、それも色違いで入庫しています。ちょっとご紹介いたします。


 赤いのがパゾシリーズの最後を飾った907ieです。

 ST2 のオリジンといえるインジェクション吸気の水冷2バル900ccのエンジンを積んでおります。(ST2は、ボア+2mmで944cc。ちなみに、この個体はキャブ化されております。その詳細については後日、ご紹介いたしたいと思います。)


 白いのが初代パゾの750cc。

 750は、キャブに4輪用のウエバー・DCNFを使っており、これが相当な難物。さらに電装系のマレリ・デジプレックスも4輪用で、これもちとやっかいなのです。(吸気バキュームをセンサーして進角を決定するありがちなシステムなんですが、制御ユニット=デジプレックスが壊れやすい。)


 ハンドル周りの景観は同じですね。中央の時計が壊れているのが多いのですが、どちらの個体も時計は稼動しています。


 タンクの比較。

 大柄なタンクで見るからに重そうなのですが、手にしてみると意外に軽量です。


 サイレンサーはどちらもノーマルがついています。(個人的にもパゾはノーマルマフラーが似合います)

 750の、(デビュー時は不評だった)サイレンチウム製マフラーの形状も今となってはなかなか良いじゃない、なんて思えてくるから時の経過って不思議ですね。


 赤いのは社外のローター、マグホイールが入っています。4ポッドキャリパーはノーマルです。ディスク系は310mm。

 問題は白の16インチホイールです。唯一の存在だったミシュランのA/M59xですが、長らく思い出したようにスポット生産を繰り返し、16インチオーナーが死なない程度に喉の渇きを潤してきましたが、数年前に完全に生産中止が宣言され(金型も破棄されるとか)、命脈は絶たれました・・・(扁平率の異なるバイアス・タイヤはあるようですが、思い切って17インチ化するのが良いんでしょうね。)