eBAYで、またレアなバイクの出品がありました。
http://cgi.ebay.com/ebaymotors/ws/eBayISAPI.dll?ViewItem&item=290208998255
出品者の能書きは、82年式の NCR TT1、82年のBOTTに準ワークスだったレオ・レオーニのチームから出走したファクトリーレーサーとかなりご立派。(能書きにありませんが、82年、レオーニ・チームはジミー・アダモのライディングで優勝しています。)
排気量は「66mmストロークのスペシャルクランクを使って877cc」とあるので、逆算してボアは92mm、750ノーマルのボア88mmから+4mmと限界までアップしてあります。(ちなみにノーマル750クランクは61.5mmで、66mmは916系クランクと同値)
この辺のカスタムはファクトリーでやったのか(まず可能性はない)、レオーニがやったのか、その後の無名の誰かがやったのかで車両の価値はかなり変わると思われますが・・・
また、このフォークって、カワサキの純正品(ニンジャ用)に見えるのですが・・・というか間違いなくカワサキ純正だね!アンチノーズダイブ機構はおろか、フォークオイルを抜くためのドレインボルトまであるもんね。これってレオーニの選択じゃないよねえ。
スペアパーツに「ワークスのフロントのエンド、ブレーキとフォーク」とありますので、当時モノのパーツは外され保管されているんでしょう。
とまあ、「世界で1台」のヒストリック性を謳うには、微妙な点が無きにしも非ずですが、それでも開始値である US $29,900(約350万円。昨今の円高で計算すると280万円まで目減りします)で落札されています。
その落札後の姿が、US在住のゲル本田氏によりレポートされています。
http://blogs.yahoo.co.jp/honcati/
Fフォークが(ワークスのフロントエンドであろう)M1Rに戻されています。ただ、キャリパーが黒の公道用に退化・・・それとエンジンヘッドの色が出品時の黒じゃないですね。わざわざ入れ替えたのかな?(ワークスマシンとしてはこちらが正解。黒エンジンにブラストヘッド。なおクラッチに関しては、ワークスの代名詞だったワイヤ引きだけでなく、公道版と同じ油圧仕様もありました。ワークスは油圧式クラッチのカバーに複雑な切り抜きを入れていましたが、この出品車は、ワークスと同じ抜きを持っています。)
1 comment
ducttf1@aol.com says:
10月 5, 2010
Hi, these are two different motorcycles. I own the top one in the picture. It was the 1985 Milan show bike and was raced in AMA until 1991. The other machine was raced by Adamo. I am in the process of doing a mechanical restoration and it will be on display at the TT 30th annivesary get together in 2011 at Barber Motosports Park in Alabama, USA. Thanks. Lou Saif