ドゥカティ駆るケーシー・ストーナーが決勝で6位に入賞、全18戦中、残り3戦を残したこの時点で、シリーズ・チャンピオンを決める。同じドゥカティのロリス・カピロッシも決勝1位という、ドゥカティが良いとこ総取りでレースを終える。

 この優勝で、ドゥカティは4大メーカーのお膝元である日本グランプリにて05年、06年、07年と3連勝を達成する(ライダーはすべてロリス・カピロッシ)。

 4大メーカー以外のマシンに乗るライダーが、グランプリの最大排気量クラスでシリーズ・チャンピオンを獲得したのは、1974年のフィル・リード(MVアグスタ、500cc)以来。

 ドゥカティ絶好調ですね。デスモセディチの公道版であるRRがデビューするに相応しい年になりました。

 ドカもスーパーバイクではレギュレーションに助けられた面は無きにしも非ずといったところでしたが、マシン、ライダー、チーム、絶え間ない開発、予算・・・あらゆる面で完璧を求められるグランプリの最高峰で、それも5年と言う短期間で成功を収めるとは思ってもいなかったというのが率直な感想です。

 しかし、私個人としては、ドカがMotoGPで勝とうが勝てなかろうが、どーでも良かったりします・・・MotoGP自体に興味がないんですね。MotoGというカテゴリの成立の経緯から、そのレギュレーションの細部に至るまで、あまりに政治的な思惑が露骨なのがその第一因でしょうか。(この手のビッグイベント=ビッグビジネスはそういうものから自由になれないとはいえ)

 それと私のドゥカティびいきは、『判官びいき』の感情から発しているためでもあります。チャンピオンよりもその挑戦者に、あるいは勝てない敵に果敢に挑むドンキホーテ的心意気に心引かれるのです。(ドゥカティもそういう時期があったわけで)