1/25 Academy – AC 289 Cobra

２箱所有。

Chap.1 – amt vs Academy

　
韓国プラモデル界の盟主「アカデミー」の1/25 コブラ、箱絵のダサさに反して中身のキットは、なかなか素晴らしい出来にみえます。

1980年代半ば、同じくアカデミーの1/24 250LMと一緒に、エンスーに訴求するよう、日本代理店サニーが日本で用意したパッケージが以下のもの。当時隆盛を誇っていたフジミのエンスージアストシリーズを買うような層を狙っていたのでしょう、フジミ・エンスーと同じ、韓国製キットとしては強気の定価1,500円で販売されていました。

アカデミーは、長らく海外メーカーのデッドコピー品を自社ラインナップにズラリと掲げ続ておりました。（日本の模型産業黎明期も五十歩百歩でしたが・・・）、このときのタミヤの被害は大きく、業界の権力者タミヤに睨まれたアカデミーは、今でも日本最大の模型見本市「静岡ホビーショー」に表立っての出展ができない、と聞きます。

さて、そんなアカデミーの1/25コブラも、例外なくコピーで、元ネタはamtのコブラであります。当方も、たしかに似ているなくらいの認識でおりましたが、同時期にその2つを手にしたことがなかったので、比較したことがありませんでしたが、今回それをやってみました！

アカデミーのキットは青、amtのは緑です。オリジナルのamtは289をモデル化していますが、アカデミーはそのままコピーしただけでは芸がないと思ったのでしょう、427へとモディファイを行っています。オーバーフェンダーを増設したり、ラジエターグリル形状を改修したりと、努力の跡は垣間見られます。

と、ここまで書いて、結論を言ってしまうと、スモールブロックを積む298とビッグブロックを積む427とでは、エンジン排気量のみならず、ボディも似て非なるもので、実車においては、一切のボディパネルに共有するものはないのです。ドアパネルですら異なるものを使っています。

つまりアカデミーの427は悲しいかな、なんちゃって427以上のものにはならいないのです。

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●シャーシ部　緑：amt　黒：アカデミー
さらに、アカデミー・コブラには、もう1点、重大な欠陥があります。それがこのシャーシ構成です。289のリアサスペンションはACエース譲りのリーフリジッドですが、427はコイルスプリング＋独立懸架に改修されています。さらにラダーを構成するパイプ径が427の方が、増大するパワーに対応するため太いものが使われています。アカデミー427では、それらが全く反映されておらず、元ネタ289のままです。

amt コブラにはハードトップも用意されていて、嬉しい。

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●エンジン部　緑：amt　黒：アカデミー
肝心のエンジンもスモールブロックのまま。

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●ボディパーツ部　緑：amt　青：アカデミー
古いアメプラでは、下のようにランナーが湾曲していることが多々あるのですが、やはり経年変化で反ってしまうのでしょうか？あるいは、何らかの意味があってランナーを反らせている？

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●メッキパーツ　上：amt　下：アカデミー
amt コブラにはキャストホイールとワイヤーホイールの2種類が用意されています。こういった痒い所に手が届くオプション設定がアメプラの神髄ですね。