泥まみれのキツネ [ 8 ] – Breeze が英国人に Breezer を語る
一番好きなMTBパイオニアは?と聞かれたら、私は「ジョー・ブリーズ」と言い切ってしまえる。私が知る氏といえば、誰かが書いた記事、本人による著作、そしてインタビュー映像などから得たものに過ぎないのだけれども、そのどれからも、誠実な人柄がひしひしと伝わってきて、心温まるのだ。
泥まみれのキツネ [ 4 ] – 誰も知らない大径オフロードタイヤのパイオニア
前後26インチのホイールサイズがMTBには当然と長らく思われてきた(24インチは小柄な人のための非常手段の域を出ることはなかった)が、誕生から20年経って突然、革命的変化が訪れた。そう、29インチホイールのデビューには誰もが心底驚いたことだろう。 当初、29インチホイールはフィールドからの必然的要求というよりも、変化のための変化(閉塞した市場へのカンフル剤的な)とも受け取れなくもなく、なに […]
泥まみれのキツネ [ 2 ] – スタンプジャンパーを作ったのは誰だ?
先の投稿で、世界初の量産MTB、初代スタンプジャンパーは日本で作られたと書いたが、スタンプジャンパーの誕生の裏話は複雑で、一筋縄ではおさまらない。
泥まみれのキツネ [ 1 ] – パイオニア期のMTB
子供の時分、知らない場所に行ってみたいという好奇心から自転車の遠乗りを始め、長じて自転車乗りとなった私であったが、1980年代後半、初めて見たマウンテンバイク(MTB)は、まさに自分が待ち望んでいた乗り物そのものだった。MTBという新しい乗り物は、必ず私に新しい世界を見せてくれるに違いない、と期待をふくらませたものだった。